|
Side つくし キラキラ光る大きなビル。 一面ガラス張りで開放的なエントランス。 綺麗な受付嬢のお姉さんたち。 その前に立ち尽くす、ちっぽけなあたし......。 「ホラ、何してんだよ。行くぞ!」 「えっ!?あ、はい、行く!行きます!!」 ここは道明寺ホールディングスの本社ビル。 あたしは人間『道明寺司』と一緒に、このビルへ道明寺楓に会いに来た。 「お前みたいなチンチクリン、居なくてもいいんだ。付いて来なくても、放っておくからな。邪魔すんじゃねーぞ!」 「んっ!なんて、ヤツ!誰がチンチクリンよっ!自分はクルクルパーマなくせにっ!!」 「!!んだとっ!誰がクルクルパーだよっ!ふざけんな、テメーっ!!」 「クルクルパーじゃないわよ、クルクルパーマっ!!ま、クルクルパーでも間違いじゃないみたいだけど??」 「テメーこのヤロー!!調子に乗るんじゃ___」 「せ、専務?あの...。」 突然話し掛けられて我に返ると、回りの人から注目されてた...。 は、恥ずかしぃ〜...。 と思ってたら、クルクルパーマに腕を引かれて、ビルの中へ。 司の顔も真っ赤だった。 「ったく、ハズいヤツだな。」 「何よ。あんたがウルサいからでしょ!」 「なんだと!お前がギャーギャー喚くからだろ!」 「ちょっと!人のせいにするつもり?!」 「そもそも、お前は人じゃねーだろっ!」 「っん...、そりゃ、まあそうだけど...。」 言葉に詰まったあたし。 何か、負けたみたいで悔しいんですけど...。 沢山の人から挨拶されながらホールを抜けて、あたしと司はエレベーターに乗った。 「お前は、今は弁護士なんだ。もっと賢そうな顔してろよ、バレるだろ。」 「はっ?!顔とか、そんなの関係ないじゃん。てか、賢そうな顔ってどんな顔なのよ??」 「それはもちろん、俺様みたいな顔だろ?」 「.........。」 「おい!テメー!しらっと無視してんじゃねーよ!」 あたしはスーツを着込んで、だてメガネをかけて、ちょっとお堅い感じの人間の振りをしてる。 本当は、まだそんな力は無いんだけど、今回の為に、特別に実体化する力をもらったあたし。 なんか、出世した気分でウキウキだっ///。 こんな俺様なヤツと一緒じゃなきゃ、もっと楽しかったのに...。 「大丈夫?解ってるの??あなたは『道明寺司』じゃないんだよ?」 「はっ?!俺様は、俺様だ!『道明寺司』だろーがっ!」 「いやいやいや...。だから、そーじゃないでしょ??」 「俺様が俺様だって事が解れば、問題解決だろ?!」 「はぁ〜?!!違うでしょっ!このバカ男!!」 「んだとーっ!!誰がバカだ!このチビ女!」 チン!と音がして、エレベーターが最上階への到着を知らせた。 なんなの?この人間!? こんなんじゃダメだ、あたし!しっかりしないと...。 エレベーターのすぐ前の大きなフロアには、体格のいいSPのお兄さん達が沢山。 その脇には、秘書のおねえさん達が数人いる。 そのずっと奥に見える扉。 「あれが、社長室?」 「ああ。あそこにババアが居る。」 「何て言うつもりなの?」 「んなもん、決まってんだろ?お前バカか?」 「?!バカって......。で?何て?」 「『俺様が戻って来るから、影武者はいらねー!』って言えば一発だろ?!」 はっ?!この男、ホントにバカ?? 「ダメでしょ?!それじゃ!何考えてんのよ!」 「何でだよ!間違ってねーじゃねーか!」 「だから、あなたは『道明寺司』じゃないの!!」 閻魔城で決まった事。 それは、『司』と『亜門』の魂を入替る!って事だった。 「司の身代わりをする亜門」の中に「本物の司」の魂を入れる...。 ちょっとややこしいんだけど......。 今は、見た目は亜門だけど、中味は司。 「あーっ、もー!ごちゃごちゃうるせーんだよ!!」 「ウルサいって、なによ、ウルサいって!兎に角、そんな事言ったらダメだからね!『影武者を辞めさせてくれ!』コレよ、コレ!」 「んだよ...そんな面倒な言い方___」 「いいから!タマさんの為でしょ?解った?!」 「んぐっ......わーったよ...。」 「絶対!バレちゃダメなんだからね!」 教えられていたキーワードその1『タマさんの為』 うん、うん。これは効果覿面!! 重々しくて大きな扉の前に立つ。 扉を豪快に開いくと、更に広い部屋。 その一番奥、立派な机には...... 「あの人が道明寺楓......。」 「おいっ!クソババア!!」 ちょ、ちょっとぉ〜...。 |
| << 前記事(2009/01/05) | トップへ | 後記事(2009/01/09)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2009/01/05) | トップへ | 後記事(2009/01/09)>> |