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help リーダーに追加 RSS 天使と悪魔 23 影武者とその弁護士

<<   作成日時 : 2009/01/09 13:40   >>

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Side つくし

キラキラ光る大きなビル。
一面ガラス張りで開放的なエントランス。
綺麗な受付嬢のお姉さんたち。
その前に立ち尽くす、ちっぽけなあたし......。

「ホラ、何してんだよ。行くぞ!」
「えっ!?あ、はい、行く!行きます!!」

ここは道明寺ホールディングスの本社ビル。
あたしは人間『道明寺司』と一緒に、このビルへ道明寺楓に会いに来た。

「お前みたいなチンチクリン、居なくてもいいんだ。付いて来なくても、放っておくからな。邪魔すんじゃねーぞ!」
「んっ!なんて、ヤツ!誰がチンチクリンよっ!自分はクルクルパーマなくせにっ!!」
「!!んだとっ!誰がクルクルパーだよっ!ふざけんな、テメーっ!!」
「クルクルパーじゃないわよ、クルクルパーマっ!!ま、クルクルパーでも間違いじゃないみたいだけど??」
「テメーこのヤロー!!調子に乗るんじゃ___」
「せ、専務?あの...。」

突然話し掛けられて我に返ると、回りの人から注目されてた...。
は、恥ずかしぃ〜...。
と思ってたら、クルクルパーマに腕を引かれて、ビルの中へ。
司の顔も真っ赤だった。

「ったく、ハズいヤツだな。」
「何よ。あんたがウルサいからでしょ!」
「なんだと!お前がギャーギャー喚くからだろ!」
「ちょっと!人のせいにするつもり?!」
「そもそも、お前は人じゃねーだろっ!」
「っん...、そりゃ、まあそうだけど...。」

言葉に詰まったあたし。
何か、負けたみたいで悔しいんですけど...。
沢山の人から挨拶されながらホールを抜けて、あたしと司はエレベーターに乗った。

「お前は、今は弁護士なんだ。もっと賢そうな顔してろよ、バレるだろ。」
「はっ?!顔とか、そんなの関係ないじゃん。てか、賢そうな顔ってどんな顔なのよ??」
「それはもちろん、俺様みたいな顔だろ?」
「.........。」
「おい!テメー!しらっと無視してんじゃねーよ!」

あたしはスーツを着込んで、だてメガネをかけて、ちょっとお堅い感じの人間の振りをしてる。
本当は、まだそんな力は無いんだけど、今回の為に、特別に実体化する力をもらったあたし。
なんか、出世した気分でウキウキだっ///。
こんな俺様なヤツと一緒じゃなきゃ、もっと楽しかったのに...。

「大丈夫?解ってるの??あなたは『道明寺司』じゃないんだよ?」
「はっ?!俺様は、俺様だ!『道明寺司』だろーがっ!」
「いやいやいや...。だから、そーじゃないでしょ??」
「俺様が俺様だって事が解れば、問題解決だろ?!」
「はぁ〜?!!違うでしょっ!このバカ男!!」
「んだとーっ!!誰がバカだ!このチビ女!」

チン!と音がして、エレベーターが最上階への到着を知らせた。
なんなの?この人間!?
こんなんじゃダメだ、あたし!しっかりしないと...。

エレベーターのすぐ前の大きなフロアには、体格のいいSPのお兄さん達が沢山。
その脇には、秘書のおねえさん達が数人いる。
そのずっと奥に見える扉。

「あれが、社長室?」
「ああ。あそこにババアが居る。」
「何て言うつもりなの?」
「んなもん、決まってんだろ?お前バカか?」
「?!バカって......。で?何て?」
「『俺様が戻って来るから、影武者はいらねー!』って言えば一発だろ?!」

はっ?!この男、ホントにバカ??

「ダメでしょ?!それじゃ!何考えてんのよ!」
「何でだよ!間違ってねーじゃねーか!」
「だから、あなたは『道明寺司』じゃないの!!」

閻魔城で決まった事。
それは、『司』と『亜門』の魂を入替る!って事だった。
「司の身代わりをする亜門」の中に「本物の司」の魂を入れる...。
ちょっとややこしいんだけど......。
今は、見た目は亜門だけど、中味は司。

「あーっ、もー!ごちゃごちゃうるせーんだよ!!」
「ウルサいって、なによ、ウルサいって!兎に角、そんな事言ったらダメだからね!『影武者を辞めさせてくれ!』コレよ、コレ!」
「んだよ...そんな面倒な言い方___」
「いいから!タマさんの為でしょ?解った?!」
「んぐっ......わーったよ...。」
「絶対!バレちゃダメなんだからね!」

教えられていたキーワードその1『タマさんの為』
うん、うん。これは効果覿面!!

重々しくて大きな扉の前に立つ。
扉を豪快に開いくと、更に広い部屋。
その一番奥、立派な机には......

「あの人が道明寺楓......。」
「おいっ!クソババア!!」

ちょ、ちょっとぉ〜...。

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